牡蠣には精力増強効果があります。
しかし、毎日牡蠣を食べるというのは難しいので、牡蠣の栄養が含まれた牡蠣エキスというサプリメントを摂るといいでしょう。
このページでは、
「牡蠣エキスの効果効能、摂取の目安量、そして副作用があるのか無いのか?」などの情報を紹介します。
精力減退でお悩みの男性に、少しでもお役に立てれば幸いです!
牡蠣エキスに含まれている栄養素
牡蠣は海のミルクと呼ばれているほど豊富な栄養素が含まれています。
その中で、特に精力増強に必要な栄養素として「亜鉛」を上げることができます。
亜鉛は海外ではセックスミネラルと呼ばれているほど性機能には欠かすことのできない必須ミネラルです。
必須ミネラルなので、体内で生成することが出来ず食事によって補う必要があります。
仮に一切の亜鉛を絶ってしまうと、生命維持をすることが難しくなる栄養素でもあります。
牡蠣に含まれている栄養素は、亜鉛の他に次のようなものです。
・グルタミン酸
・グリシン
・アスパラギン酸
・葉酸
・鉄分
・カルシウム
・マンガン
・ナトリウム
・ビタミンB
・ビタミンD
・ビタミンE
・必須脂肪酸
・タウリン
・グリコーゲン
・リノール酸
・マグネシウム
・カリウム
・アルギニン
この中で精力増強に欠かすことのできないものは、
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・亜鉛
・鉄分
・グリコーゲン
・アルギニン
・タウリン
・アスパラギン酸
です。以下それぞれについて説明して行きます。
亜鉛
亜鉛は体内酵素を活性化する働きがあります。
免役補助効果・精子形成をはじめとして、複数の体内器官には欠かすことのできないミネラルです。
亜鉛は、セックスミネラルと海外で呼ばれている強い精力増強効果のあるミネラルです。
牡蠣の魅力の一つには、亜鉛の高い含有量があります。
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牡蠣1個あたり12~14mg程度と豊富な亜鉛が含まれています。
成人男性の場合、1日あたり亜鉛8~10mg、女性の場合は6mg~8mgの摂取が、国が推奨している亜鉛の量です。
つまり、牡蠣1つ食べることで1日に必要な亜鉛を摂ることができるわけです。
ですが、亜鉛というのは非常に吸収の悪い栄養素であり、牡蠣を1個食べたからといって、実際に1日に必要な亜鉛を摂取するためには、もっと多くの量の亜鉛を摂らなければなりません。
日本人は慢性的に亜鉛が不足しているといわれていますので、サプリメントを利用してでも亜鉛は摂取すべきなのです。
海外の実験で、あえて1日の摂取必要量以下の亜鉛を男性に与え続けた結果、被験者の男性の精子量が減少してしまい、中にはEDを訴える人も出てきました。
こうした事例から、亜鉛は精子の生成には欠かすことができず、必要摂取量を摂取しなければ最悪の場合EDや男性不妊症になる危険性があります。
鉄分
赤血球のヘモグロビンの生成には欠かすことができず、ヘモグロビンが酸素の運搬に鉄イオンを利用しています。
そのため、鉄分をしっかりと摂取することで疲労回復効果を期待することができます。
また、精子の生成を助ける働き、そして貧血防止などの複数の効果効能を期待できるでしょう。
大量に摂取しても意味はありませんが、不足すると精力減退の原因になります。
そのため、しっかりと摂取しておきたいミネラルです。
グリコーゲン
動物のエネルギーとして重要な役割を果たす、動物でんぷんと呼ばれるものです。
グリコのキャラメルにも含まれているものであり、疲労回復効果を期待できます。
グリコーゲンは最もエネルギーに変換されやすい栄養素であるブドウ糖がたくさんつながった構造となっています。
グリコーゲンは内臓や筋肉に蓄えておくと、運動をするときにフルパワーで動くことができるでしょう。
アルギニン
アルギニンは準必須アミノ酸と呼ばれるもので、摂取することにより、体内で一酸化窒素を産生するのです。
一酸化窒素は勃起時に血管を拡張し、血流の流れを促進します。
また、体内で産生された一酸化窒素は勃起時に分泌される酵素により「cGMP(環状グアノシン-リン酸)」と呼ばれる勃起物質を生成するのです。
このcGMPは、海綿体平滑筋という筋肉を弛緩させることにより、ペニスに血液を流し込むので、勃起をするためには必要不可欠な物質といえるでしょう。
このcGMPを分解するのがPED5です。
何らかの原因でPED5が大量に分泌されている場合、EDとなります。
現在、主流の勃起薬はPED5を阻害することにより、cGMPが健全に働くようにして勃起を促すというものが主流です。
牡蠣にはそこまで多くアルギニンが含まれているわけではありませんが、それなりの量のアルギニンが含まれています。
タウリン
タウリンは人体を正常に保つことや細胞を正常に保つ作用があります。
また、高血圧の方が服用することで、血圧の降下作用などがあります。肝臓の働きを促して再生促進する効果も期待できるでしょう。そして、目の新陳代謝の促進にも効果を発揮するのです。
さらに、精子にもタウリンは含まれています。
タウリンといえば疲労回復効果があるとして有名であると思いますが、インスリンの分泌を促して糖尿病の予防、さらにお酒に含まれるアルコールから肝臓を守るという働きもします。
特に生活習慣病が原因の器質性EDを予防するためにも、タウリンの摂取は非常に効果があるのです。
アスパラギン酸
アスパラギン酸は疲労に対する対抗作用があります。
そのため、疲労しないよう働きます。
牡蠣エキスの効果効能
この章からは、牡蠣エキスの具体的な効果効能について、より詳細解説して行きます。
精子・精液の生成促進
牡蠣エキスに含まれる亜鉛は精液の生成には必要不可欠な成分ですが、1回の射精により1~3mg程度、体外へ排出されます。
前述のとおり、成人男性は1日あたり8~10mgの亜鉛を必要としますので、1回の射精により相当量の亜鉛を消費してしまうことになるのです。
そのため、精力減退防止のためには亜鉛は常に摂取しておく必要性が非常に高く、亜鉛の不足は精子量の減少に繋がり、男性型不妊症の原因となるでしょう。
不妊症を避けるためには、亜鉛の摂取は非常に重要であるといえます。
前述した亜鉛を不足させた実験では、精子量が元に戻るまでに数か月の時間を要しますので、一度亜鉛不足になるとそこからの回復が困難であることがわかります。
男性ホルモンの分泌促進
亜鉛は体中の酵素の働きを活発化させるのには欠かすことのできないミネラルです。
もちろん、男性ホルモンの分泌促進にも欠かすことはできません。
しかし、亜鉛を摂取したからといって、直接的に男性ホルモンで最も重要なテストステロンの量が増加するというわけではないのです。
あくまでも間接的に男性ホルモンのテストステロンの分泌量をアップさせる働きがあるのです。
しかし、「直接的に効果がないなら亜鉛は後回し!」などとしてしまうと、亜鉛不足が原因で男性ホルモンの生成がなされません。
そのため、亜鉛不足は少し厄介であるといえます。
そのため、亜鉛のみならず、男性ホルモンの原料になるアミノ酸やアルギニン、そしてビタミンとミネラルをバランスよく摂取して初めて、男性ホルモンの分泌促進となります。
男性ホルモンのテストステロンには、性的興奮を生み出し伝える作用や一酸化窒素生成による勃起力向上、そして精液の合成を促すなど、男性には欠かすことのできない作用が多くあります。
テストステロンの分泌量をアップさせるためには、バランスの取れた食事、そして筋トレをすることが必要です。
何もしなければ、テストステロンの分泌量はすぐに減少してしまうので注意が必要です。
そのほか亜鉛に期待することのできる効果効能
性腺機能の低下を防ぎ、性欲増進、感度の上昇、射精時の快感の上昇効果というものが認められています。
勃起薬のように直接ペニスを勃起させる効果効能というのは亜鉛にはありませんが、亜鉛が不足することで、体の酵素のバランスが乱れてしまい、健全な性腺機能を維持することができなくなります。
牡蠣エキスの副作用
牡蠣エキスの副作用というのは、それほど気になるものはありません。しかし、長期にわたり過剰に摂取し続ける場合は注意が必要です。
亜鉛の長期的な過剰摂取は、肝機能や腎機能に障害を与える可能性があります。
しかし、どんな栄養素でも長期にわたり過剰に摂取し続ければ、肝臓や腎臓になんらかのトラブルを起こしてしまうのは当然のことなので、牡蠣エキスに限った話ではありません。
副作用が一切ないとは言い切れませんが、過剰に摂取し続けなければ問題ないと断言することができます。
牡蠣エキスのサプリメント
牡蠣エキスのサプリメントとして口コミランキングで評価が良いサプリメントとしては、「オリヒロの牡蠣エキス粒」や「常盤薬品トキワ牡蠣エキス 亜鉛高配合」などがあります。
オリヒロの牡蠣エキス粒は、瀬戸内海広島産の牡蠣肉濃縮エキスを4粒の中に500mg配合しています。
亜鉛の他にビタミンB群を強化しているサプリメントです。
そして、「常磐薬品トキワ牡蠣エキス 亜鉛高配合」では、独自の製法により豊富な亜鉛の栄養素を損なうことなく亜鉛、アミノ酸、グリコーゲン、ビタミン類、ミネラル類が含まれています。
牡蠣エキスとあわせて摂るとより効果のある成分とは?
牡蠣エキスの中に含まれている、亜鉛の吸収率は非常に低いです。
そのため、亜鉛の吸収を助ける成分としては、動物性たんぱく質、クエン酸、ビタミンCと一緒に摂ることで亜鉛の吸収率が高まります。
ビタミンCが含まれている食品としては、
・赤ピーマン
・ゆず
・パセリ
・レモン
このような食品に多く含まれています。
そして、クエン酸は、
・レモン
・グレープフルーツ
・梅干し
このようなものに多く含まれています。
精力増強には牡蠣エキスのみで十分か?
「精力増強には牡蠣エキスのみで十分なのでしょうか?」という質問に対して、牡蠣エキスに含まれている亜鉛は確かに精力増強には欠かすことができないのですが、亜鉛はあくまでも間接的な効果です。
亜鉛プラスαで何かを摂取しなければ、亜鉛は力を発揮しません。
では「そのプラスαは何が良いのか?」と言うと、牡蠣にも含まれているアルギニン、そしてシトルリンです。
この2つの栄養素は、同時に摂取することにより、高い相乗効果を期待することができます。
アルギニンについては前述しましたが、男性ホルモンの原料になったり、勃起時に血管を拡張させる一酸化窒素の産生をしたり、そして、cGMPの生成には欠かすことのできないものです。
シトルリンは、体内に入ることでアルギニンに分解され、一酸化窒素の産生を促します。この2大成分は、精力増強を考えるのであれば、外すことのできない重要成分です。
これらの成分にプラスして牡蠣エキスを摂ることで、牡蠣エキスに含まれている亜鉛が効果的に精力増強をサポートし、牡蠣エキス単体での摂取よりも高い精力増強作用を実感することができるでしょう。
※アルギニンやシトルリンについては当サイトの別記事にて詳しく解説しています。詳しくは以下をご覧下さい。
牡蠣エキスまとめ
牡蠣エキスに含まれている精力増強成分としては、
・亜鉛
・鉄分
・グリコーゲン
・アルギニン
・タウリン
・アスパラギン酸
このようなものがあります。
特に亜鉛については、牡蠣エキスは非常に多く含まれています。
しかし、亜鉛は精力増強には欠かすことができませんが、直接的な精力増強効果はありません。
アルギニンやシトルリンのような精力増強効果のある栄養素と一緒に摂取することにより、亜鉛は本来の力を発揮します。