精力系サプリには必ずと言っていいほど含まれている『マカ』と『亜鉛』。
最近探し始めた人でも「良く分からないけど精力に効くらしい」と印象のある方が多いのではないでしょうか。
しかし、そのイメージだけで飲んでいるとしたら危険です。なぜなら、あなたがサプリに期待する目的によっては摂取しても実感が得られない可能性があるからです。
今回はそんなマカと亜鉛について、期待できる効果を徹底解説します。
マカと亜鉛の正体とは
まずはマカについて。マカはペルーが原産国の、標高の高い地域で育つ野菜。アブラナ科の植物で、カブやダイコンの仲間です。
高山の過酷な環境下で育つことから注目され、非常に高栄養価な植物として現地でも古くから強壮剤として使われてきました。
血流促進効果のあるアルギニン、強壮効果の強いアスパラギン酸、次にご紹介する亜鉛が多く含まれています。
血流促進に良いアルギニンやその他豊富な栄養素を備えるものの精力に重要となるテストステロン分泌には無関係のため、単体では精力回復効果が弱いと言わざるを得ないでしょう。
マカサプリの広告では飲むことでギンギンになり、あたかも精機能が回復するかのような記述が目立ちますが、残念ながら根拠はありません。
一方で、亜鉛は鉄やカルシウム等と同じ、ミネラルの一種。
新陳代謝や免疫、そしてメインの男性機能についてサポートし、正常に保つ役割をしています。
具体的には精子の形成やテストステロン量の維持に必要とされ、消費されます。
亜鉛は日々の食事では不足しがち。推奨摂取量が1日10mgなのに対して、現代の食事では8mg程度しか摂れていないのです。（もともと量が少ない物なので、2mgの差は大きいです。）
そして不足状態になると亜鉛欠乏症を発症し、味覚障害・脱毛・性腺機能障害などを引き起こします。
しかし、ここで注意が必要なのは、亜鉛にはあくまでも『正常に保つ役割』しかない点。
足りないと男性機能に悪影響を及ぼしますが、もともと足りている人にとってパワーアップの要素にはなりません。
マカや亜鉛に期待出来る5つの効果
マカや亜鉛の精力向上効果は限定的で、少しガッカリした方もいるかと思います。
それでもサプリに使われるのには理由があり、男性に嬉しい効果や作用があるのです。
ここからは、マカや亜鉛に期待できる5つの効果を、データ付きで解説します。
性欲の向上
まずは性欲の向上効果です。
マカには性欲を湧き起こすグルコシノレートが含まれており、継続的な摂取で性欲向上が期待できるでしょう。
ペルーで行われた研究データでも、3ヶ月に渡りマカを摂取した人の性欲が明らかに増加したと結論づけています。
そして亜鉛については、不足している状態だとステロン量が低下して性欲が少なくなることが分かっています。逆に亜鉛不足の男性が亜鉛を摂取することでテストステロン量が回復し、若い頃のようなムラムラ感が出てくる可能性は十分にあり得るでしょう。
実際にアメリカのウェイン州立大学での臨床実験では、亜鉛不足の男性が亜鉛サプリを5ヶ月間に渡り摂取した結果、テストステロン量が約2倍に増加したデータも存在するぐらいです。
性欲があるのに立たない方には不十分ですが、そもそも性欲が湧かない方や栄養が不足している方はマカや亜鉛でも求める効果を感じられます。
精子量や質の改善
マカや亜鉛は精子の量や質の改善効果も期待できます。
海外で行われたある調査では、マカが精子の濃度や量・活動率を向上させることが示唆されています。
また、亜鉛は精子の形成に使われる成分として広く知られています。そして海外の医療データベースでは、亜鉛を継続的に摂取した男性は精子の数が76%増加したとのデータがあるのです。
ただし、マカについては、優位に効果があったとする研究は少なく、科学的な根拠が不足しているとの意見もあります。
精子の質を向上させたいのであれば、亜鉛に加えてプリマビエやJL100、テストフェンなど、精子量や質の向上が臨床試験において確認されている成分を同時に摂取するのがおすすめですよ。
学習能力や記憶力アップ
こちらは精力に関係ないですが、人として嬉しい効果ですね。
ペルーで行われた動物実験では、マカを摂取した動物の学習能力と記憶力が向上したデータがあります。
人間で行われていないのがやや根拠薄で残念ですが、研究者はアルツハイマー病の治療に使えるのではないかと考えているようです。
亜鉛については、脳機能にも働きかけて影響を与えることがわかっています。海馬と呼ばれる記憶力や学習能力に関わる器官の神経伝達物質が亜鉛によって作られるからです。
咄嗟の判断能力が優れているオトコはモテます。あなたも亜鉛とマカを摂取して、よりスマートに女性をエスコートしましょう。
運動パフォーマンス上昇
オトコとしていつまでも動ける若々しい身体でいたいものですよね。
マカには運動パフォーマンスの向上効果が認められています。
海外の実験では、2100mgのマカを4週間摂取させたところ、被験者の握力が向上して疲労を感じにくくなったことが分かりました。
また、テストステロンは筋肉の形成などに大きく関係するため、テストステロン量が回復することで若い頃のような体力が戻る可能性は十分にあります。
ベッドタイムは広義の意味で”運動”ですから、マカや亜鉛の摂取により疲労が軽減されてもう一踏ん張り…なんてことがありえるかもしれません。
アンチエイジング
マカと亜鉛にはそれぞれアンチエイジングの効果も確認されています。
まずはマカ。老化の原因となる活性酸素の働きを抑制してくれる抗酸化物質が含まれているのです。
張りのある美肌や動脈硬化予防、紫外線対策にもぴったりですね。
亜鉛を摂取することで期待できるのは美肌効果。亜鉛がコラーゲン生成において重要な役割を果たしているからです。
また、ニキビが発生しやすい人は体内の亜鉛量が少ない傾向にあることも明らかになっています。逆に言えば、亜鉛不足の人が摂取をすると、ニキビを改善して美肌を手にいれることができるかもしれない訳ですね。
マカ・亜鉛はマストでないがベター
マカや亜鉛についてまとめてきました。
多くの精力・増大系サプリに採用されていますが、男性機能の改善や増大効果について劇的な効果がないことが分かります。
ただし、同時にデキる男性としてのインフラには重要な要素であることも間違いないでしょう。
基本的にはどんな精力・増大系サプリにも含まれているため、サプリ選びの際にはその他の成分に注目した方が、より求めている効果を得られます。
