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アルギニンの効果・副作用・摂取量を解説!わたしたちの健康に必要なアミノ酸ってほんと?

「アルギニンがどんな成分なのか知りたい!」この記事は、そんな疑問にお答えするためにアルギニンの効果・副作用・摂取量を解説していきます。

「生命維持に欠かせないアミノ酸」と呼ばれることもあるアルギニン。

果たしてその実態とは?成分への理解を深めましょう。

目次

アルギニンとは?

アルギニンとは、一般的な非必須アミノ酸の1つで、1886年にマメ科の植物ルピナスの芽から発見されました。

通常、非必須アミノ酸は体内で自然に合成されるため、外部からの摂取は不要とされています。

しかし、アルギニンの場合は異なります。

人間の生命維持には欠かせないこのアミノ酸は、体中のさまざまな機能をサポートし、それにエネルギーを供給します。

この重要性から、アルギニンは外部から積極的に摂取すべき成分とされています。

そのため、一般の非必須アミノ酸よりも「準必須アミノ酸」として扱われることもあります。

アルギニンの効果

アルギニンは、実際に人間の生命維持に欠かせない成分です。

一体どんな効果を持っているのか、詳しく解説していきます。

①成長ホルモンの合成を促進

アルギニンは、成長ホルモンの合成を促進する効果があります。

このホルモンは脂肪の代謝を活発にし、筋肉組織を強化すると共に、身長の伸びにも影響を与えます。

成長期にある10代では、このホルモンが最も多く分泌されますが、加齢と共にその量は減少し、40代で約半分にまで低下するとされています。

成長ホルモンは、体を成熟させるのに不可欠なホルモンです。

成人になっても、体の健康を維持するのに重要な役割を果たします。

アルギニンは、このような成長ホルモンの分泌を助けることから、大人の体を健やかに保つために重要な成分と言えるでしょう。

②免疫力を高める効果

アルギニンは、免疫力を高める効果があります。

アルギニンは体内で一酸化窒素を生成し、これにより免疫力が向上します。

免疫力とは、細菌やウイルスから体を守る重要な機能であり、強い免疫力を持つことは、風邪をひきにくい状態を意味します。

一酸化窒素は、細菌やウイルスに対する抵抗力を高める働きを持つほか、体内で発生するがん細胞に対しても攻撃的な作用を示します。

このため、アルギニンは免疫力の向上において重要な役割を果たす物質と言えます。

③アンモニアの分解作用

アルギニンは、人間の体内で重要な役割を果たしています。

特に、アンモニアの分解に関わり、疲労や脳症を引き起こす可能性のあるアンモニアを体外に排出するのに役立っています。

アルギニンは、肝臓内の尿素回路の働きを高めることで、このプロセスに貢献しており、その結果、脳疲労の回復を早める効果があります。

尿素回路は、アンモニアを無害な尿素に変換し、体外に排出する過程です。

アルギニンは、この尿素回路の効率を高めることで、アンモニアの排出を助ける役割を果たしています。

④血圧の改善

アルギニンは血圧を下げる効果があるとされています。

特に、軽度高血圧を持つ2型糖尿病患者において、アルギニンの摂取は血管中の一酸化窒素の量を増やし、これが血圧の一時的な低下を引き起こします。

この効果は、内皮型一酸化窒素合成酵素の増加によるものです。

実験結果によると、アルギニンの摂取は血圧を一時的に下げる効果があることが確認されています。

このことから、継続的にアルギニンを摂取すれば、血圧を低い状態に保つことができる可能性が示唆されています。

特に加齢や不規則な生活習慣により血圧が上昇しやすい人にとって、アルギニンの摂取は血圧を抑制する効果的な手段となり得ます。

⑤肌の乾燥を防ぐ

アルギニンは、肌の乾燥を防ぐ効果が期待されています。

肌の乾燥は、皮膚内の水分量が減少することによって引き起こされます。

海外の研究では、アルギニンを摂取することで皮膚の水分量が増加し、結果として肌の乾燥が改善されることが明らかになっています。

具体的には、尿素5%、アルギニン、カルノシンを含むクリームが、2型糖尿病患者の皮膚の水分量を増やし、乾燥を改善しました。

皮膚の水分量が増えると、肌の乾燥が防がれ、うるおいを保つことができます。

特に、「最近肌の乾燥が気になる」と感じている人は、加齢により体内のアルギニン量が減少している可能性があります。

このため、アルギニンの摂取は肌の健康を維持する上で有効な手段となるかもしれません。

アルギニンの摂取方法

アルギニンは、食事を通じて摂取することができます。

特にアルギニンが豊富な食品としては、鶏肉、牛ひき肉、エビ、ゴマ、ナッツ類などが挙げられます。

これらの食品をバランス良く食事に取り入れることにより、体内のアルギニンを十分に補うことが可能です。

しかし、自炊が苦手であったり、カロリー摂取に配慮している人もいるかもしれません。

そのような場合には、アルギニンを含むサプリメントの摂取がおすすめです。

サプリメントであれば、水と一緒に飲むだけで簡単にアルギニンを摂取できます。この方法なら、毎日10秒程度で十分です。

アルギニンを摂取する方法は、それぞれのライフスタイルや好みに合わせて選択することが大切です。

食事から摂取する方法とサプリメントの摂取、どちらもアルギニンの効果的な摂取手段です。

アルギニンはどのくらい摂取すればいい?

アルギニンの摂取量に関する目安は、1日あたり2,000mgから7,000mgとされています。

厚生労働省による公式な摂取量の指定はありませんが、アルギニンが効果的に機能するためには、少なくとも1日に2,000mgから4,000mgの摂取が推奨されています。

さらに、炎症や褥瘡などの創傷がある場合には、1日に5,000mgから7,000mgの摂取が適切な目安と考えられています。

毎日の食事でこの量を摂取するには、アルギニンを多く含む食品を意識的に選ぶことが重要です。

例えば、牛ひき肉には100gあたり約1,200mgのアルギニンが含まれています。

このような食材を上手に組み合わせることで、毎日2,000mg以上のアルギニン摂取は難しくないことがわかります。

また、食事だけでの摂取が困難な場合には、サプリメントによる補給も有効な方法です。

これにより、必要なアルギニン量をしっかりと確保することができます。

アルギニンの摂取タイミング

アルギニンの摂取タイミングには、特に就寝前や筋力トレーニングの前後が推奨されています。

就寝時には成長ホルモンが自然に分泌されるため、このタイミングでアルギニンを摂取することで、成長ホルモンのさらなる分泌を促進する効果が期待できます。

一方、アルギニンは血圧の改善やアンモニアの分解作用があるため、筋力トレーニングとの相性も良いとされています。

筋力トレーニングの前後にアルギニンを摂取することで、トレーニングの効果を高め、疲労の軽減が期待されます。

個々の目的に応じて、アルギニンの摂取タイミングを考慮すると良いでしょう。

成長ホルモンの分泌を促したい場合は就寝前、トレーニングの効果を最大化したい場合はトレーニングの前後に摂取することが効果的です。

アルギニンに副作用はある?

アルギニンは通常、副作用の心配が少ない成分とされています。

これは、アルギニンが体の健康維持に必要な成分であるためです。

しかし、アルギニンの過剰摂取はリスクを伴います。

特に血管障害を持つ人は、アルギニンの摂取によって血圧が急激に下がることがあり、重篤な副作用を引き起こす可能性があります。

したがって、アルギニンを摂取する際は医師の指示を遵守することが重要です。

また、アレルギー、喘息、感染症にかかっている人、または過去に感染症を経験した人も、アルギニンを摂取する前に医師の指示を受けることが推奨されます。

これらの条件に該当する人は、アルギニンが過剰に効くことで副作用が発生するリスクが高まるからです。

アルギニンの安全な摂取には、推奨される摂取量を守ることと、必要に応じて医師に相談することが大切です。

これらの対策を講じることで、アルギニンの利点を安全に享受することができます。

アルギニンを摂取するならサプリメントもおすすめ

アルギニンを摂取する際には、サプリメントの利用がおすすめです。

自炊が苦手である方やカロリー摂取を気にする方にとって、サプリメントは手軽にアルギニンを摂取できる便利な方法です。

サプリメントなら、カロリーを気にすることなくアルギニンを摂取することが可能です。

ただし、サプリメントのみでアルギニンを十分に摂取することは難しい点に注意が必要です。

サプリメントは食生活をサポートするものとして活用し、バランスの良い食事と組み合わせることで最大限の効果が期待できます。

日々の生活にアルギニンを取り入れ、健康管理に役立ててみてはいかがでしょうか。

サプリメントを上手に利用することで、アルギニン摂取の効果をより感じられるかもしれません。

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